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◆日常管理
ポリプテルスの日常の管理に関しては、他の熱帯魚を飼育したことがある方ならば、それほど難しいことは無いと思う。基本的には生命力が強く、他の魚では致命的になるような事故でも生き延びる可能性は高い。しかし、一点だけ注意を要するのは魚病薬などの薬品の使用で、用法や分量を間違えるとコロッと☆になってしまう。これは手洗い用の石鹸などにも言えることで、しっかり洗い流したつもりでも爪の間などに洗い残しがあれば、結果魚を失う事にもつながるので、十分注意したい。
<器具>
魚のサイズが20cmに満たない個体は60cm標準型で飼育が可能で大型種も40cmに達するまでは90x45cm水槽での飼育が可能だ。繁殖を行うペアに対しては20cm程度のペアなら50l以上の水槽、30cm程度のペアなら100l以上の水槽、40cm程度のペアなら200l以上の水槽で飼育する。
ヒーターはヒーターガードを使用するか、砂に埋めるようにし魚がやけどをしないようにする。
大型・小型を問わず飛び出し事故が多い為、かならずガラス蓋とその上に重しをおくようにする。また、上部フィルターの場合、ジャンプして水の落ちるパイプの中に入り込むのでエルボ等で防護措置を行う。
<レイアウト>
普段おとなしい個体でも夜間、かなり暴れている事が多いのであまり複雑なレイアウトや岩などが多いと生傷が絶えない事になる。ただし、神経質な個体にはどうしてもシェルターが必要になるため、流木や市販の土管を使う。レイアウトの変更はなるべく避けるようにすれば、魚の方でレイアウトに慣れてくれる。また、ベアタンクで飼育する方がメンテナンスや掃除が楽だが、私はなるべく自然の状態を再現するようにつとめ、アヌビアスやミクロソリウムを植えた水槽での飼育をおすすめする。
<水質・水換え>
ポリプテルスは比較的古い水を好む為、水槽に対する魚の量にもよるが、薬浴後等の特別な場合をのぞいて、水換えは週30%以上は行わない(逆に言えば週30%以上水換えの必要な状況を作らない)。また、弱酸性の軟水を好むために濾過層にはピートを用いたいが、ピートは水質をかなり酸性側に傾けるため、少し多めに水草を入れるようにする。すぐに引き抜かれるようなら、ポットのままでもかまわない。水質調整材等の薬品関係は極力使用をさける(中には天然素材のみを使ったものもあるのですべてが使用できないわけではないが)。
<給餌>
給餌に関しては種類によって与えるタイミングが異なるが、ポーリー等の昼間活動するものは明るいうちに、ウィークシーなどの夜行性のものは消灯直前に与えるようにする。過剰な給餌は水質悪化につながるので、一日の給餌量をしっかりと管理するようにつとめ、新魚の追加があった場合は、最初は少な目、徐々に増やすようにする。また、餌の単食は栄養の偏りを招くので、特に生き餌を与えている場合は絶食を間に挟み、植物性の餌も摂取するように慣れさせる。
<混泳魚>
基本的にポリプテルスが加害者となるケースは口に入るサイズの魚で、それさえ気を使えば近い水域の魚は混泳が可能である。私が混泳魚として飼育しているのは、ガー、スネークスキングラミー、クテノポマ、コリドラスでアロワナやオスカーと混泳させている方も多い。ポリプテルスが被害者となるケースとしては、ポリプが口に入る魚は当然として、体表をなめるプレコ(特にパナクエ)、ペンシルフィッシュなどのスケールイーター、鰭や体をかじるフグ、以外と陰湿な攻撃をするブラックゴーストやカラポの他に単独飼育が基本となる肺魚、カンディル、電気ウナギ、電気ナマズ等があげられる。
<魚からのサイン>
ポリプテルスは体調の不良が真っ先に目にくる魚だ。逆に言えばショップで魚を購入する際も、目の透き通った状態の良さそうな個体に注目すれば、健康な個体を手に入れられると言うことだ。また、薬品等で急速に弱り始めた個体は目が白濁し、その後体のバランス感覚を失い、満足に泳ぐこともできなくなる。この時点では既に助かる可能性も五分五分と言ったところだが、別の水槽に移動させる事で助かるケースもある。丈夫な魚だけに過信しやすいが、目の濁りが見受けられたら、部分水換えなど何らかの処置を施した方が良い。
<薬品の使用>
通常ポリプテルスはガイノン鱗により、白点病や尾腐れ病、水カビ病などの真菌性の病気にかかる事が無いため、薬品を使用する必要と言えば寄生虫の駆除程度に限られるが、万が一薬品を使用する場合は用法を良く読み、規定分量の25%程度を使用する(エルバージュ等の錦鯉用の薬品の場合10〜20%)。できれば薬浴は飼育水槽で行わずにトリートメントタンクを用意するべきだが、どうしても飼育水槽に薬を入れる場合、上部や外部濾過は切り、水中フィルターの炉材部をはずすか、パワーヘッドを使って水を循環させる。当然薬浴の前後1〜2日は給餌を行わないようにし、魚からのアンモニアの発生を抑えるようにつとめる。薬浴の期間は魚の様子を確認し、最大2日を経過しても復調しない場合、いったん中止し、水換えを週に2〜3回行った後に同じ要領で行う。ただし、使用する薬の分量は一回目の薬半分にとどめる。
<アクシデントの対処>
万が一、飛び出した場合でも、1時間以内なら助かる事もあり、その場合エアレーションを強く行っている位置に魚をゆっくり持っていき、照明を落として様子を見る。
また、原因不明の体調不良の場合、別水槽が用意できていれば(もちろん水も)そちらに魚を購入時の水合わせの要領で魚を移動する。原因がはっきりするまで薬品等の使用はさける。
マクロダクティルスポリプティが発生した場合もまずは水換えで様子を見る。良化が見られない場合、リフィッシュ、トロピカル−N、エルバージュ等の駆除薬を上記の要領で用いる。大量に発生した場合、完全な駆除には数ヶ月かかるつもりで気長に駆除すること。これらの寄生虫が成魚にとって致命傷になる事はないが、駆虫薬は扱い次第で魚を即死させることをお忘れ無く。
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