◇その後の経過

最初に産卵を確認した翌日。先行孵化魚による共食い防止と産卵状況の整理のために産卵箱を3セット購入。自然界では共食いも含めて孵化から成魚に至る正当なアプローチなのだろうが、少しでも孵化後の生存率を向上させたいと思い、万全の体制で挑むことにした。

昼時時点での昨日産卵分の受精卵を観察したところ、分化がかなり進行し、産卵直後は正球に近かった形状がいびつに変形し、よく観察するとかなり体構造が形成されていることも確認できた。一方、すでに水性菌類に犯された卵も少なくなく、結果的には産卵箱へ移動するために卵を回収する時点で、産卵されてから回収されずに放置された卵のほとんどが水性菌類に犯されてしまうことがわかった。これは飼育水中の水性菌類の胞子の有無はもちろんだが、水のよどみやすい位置に産卵床があると思われ、早急に十分なエアレーションをした産卵箱への移動を行った。

また、当初無精卵の数がかなりの割合に上ると予想されたものの、その実、大抵の卵に分化が確認され、予想以上に親魚同士の接触は簡単なものであることがわかった。今回、産み落とされた卵の回収には口を切って口径を広げたピペットを用いたが、産卵のピーク時には卵の回収が産卵のペースに追いつかない程で、すべて回収し終わった後に産卵床を見るとまた2、3粒の卵が産み落とされている・・・の繰り返しであった。

本亜種の卵に関する外観的な特徴は、産卵直後の卵は濃い褐色〜黒で、細胞の分化が進行するのに併せて、乳白色の部分が出現〜拡大してゆき、肉眼での体構造確認ができる時点では殆ど乳白色の部分になる。また、現在進行形ではあるが、産卵数及び産卵期間は、現時点で約200個・約30時間。産卵のペースは1時間につき6〜15個である。なお、昨日に比べ、親魚の方も産卵行動に慣れたようにも思え、ピペットによる回収作業にも別段気にする様子もなくマイペースで産卵しているようであった。

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産卵中は時たまインターバルが入るがペアはずっと一緒。 回収した卵。 無色透明の卵。アルビノ?

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