◇入門魚としての役割

前のページにも書いたように、この魚には初めて飼育する愛好家への道しるべの要素がある。安価で入手しやすいことや終生飼育の為の設備が比較的楽に整えられる。それだけではなく、基礎的な飼育をマスターしたアクアリストにとっても次の大きな課題である「繁殖」へのアプローチに通じているのだ。
このサイトをご覧になっている方の多くは既にポリプテルスの飼育の経験者の方が多いと思うが、改めてこのパルマスポーリーから飼育に挑もうという方に必要な設備や基本的な事をおさらいしたい。

まず、飼育環境を整備する必要がある。一番最初に思い浮かぶのは水槽であるが、これを決めるのにショップに行く前にまず、自宅の水槽を設置する場所を検討しよう。熱帯魚全般に言えることだが、まず人通りの多い場所や落下物のあるところ、あと外光が差し込む場所は避けた方が無難である。それから、後々苦労したくないなら水換えをする場合の事も考えた方がいい。適当な場所が決まれば、メジャー片手に何センチの水槽を購入するかを考える。器具の価格は水槽のサイズに比例して高くなる。また、定形外のサイズだと器具が手に入りにくいので、60cm標準型より大きくするなら90cm、120cmと30cm刻みに大きくした方が良い。いきなり大きい水槽を用意するのがリスクだという方は60cm標準型なら3段アングル台が売られているので、将来的には拡張すると言うことで60cm標準でもかまわない。ただし、中型以上の飼育ができないことは、断っておく。私としてはおすすめは90cmx45cm水槽だ。
さて、水槽サイズが決まれば水槽のサイズに合わせた器具をそろえる。フィルターは外部でも上部でもかまわないが、炉材はできれば濾過能力の高いものにしたい。あと、ガラス蓋とヒーターガードは忘れずに買うこと。大きめの流木も買っておくとシェルターになる。底砂に関しては掃除の手間を考えてベアタンクにする人も多いがベアタンクの場合反射の影響で魚の色が抜けやすい。模様の濃い個体にしたければ、底砂は黒っぽいものを購入しよう。
セッティングが完了すれば、水を入れてすべての器具を作動させる。この時期に水草を植えてもかまわない。ただし水草を植える場合かなり砂の量を多くし、抜けないように対策しておくこと。水ができて濾過バクテリアが機能するまでの時間はまちまちだが、小赤等のパイロットフィッシュを先に投入し確認に使っても良い。水ができあがればいよいよ魚を購入に出かけよう。

まず、ポリプテルスは間違いなく10年以上の寿命があるので、気に入った魚を購入しなければ、その魚を延々飼育しなければいけなくなる。だから、初めて買う魚であろうがその後追加する魚であろうが、できるだけ多くの個体を見て購入しよう。それと後々ややこしいので、慣れるまで病魚には手を出さない事。粗悪なショップでは寄生虫のついた個体をそのまま販売しているところも多い。この寄生虫は水槽内全体に伝染するので、トリートメントできない環境でのこういう魚の追加も考えた方が良い。

待望の魚を購入すれば、あとは日頃から魚を良く観察すること。その中で魚が教えてくれる情報も少なくはないはず。また、何らかのトラブルで魚が普段とは違う行動をとり続ける場合はすぐにベテランの方々に相談しよう。

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購入して間もない個体。ショップにいた名残でまだ白い。 水草レイアウトにも以外と良くあう。 繁殖を狙うならこのサイズから。 気がつけばすぐこういう状態に・・・

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